私が教師を目指すと決めたのは高校生の時です。高校の陸上競技部のボランティアで、小学生に腕の振り方、足のあげ方を教えた経験は、私に教えることに対する達成感とやりがいを味わわせてくれました。
大学の学びで特に印象に残っているのは、算数に苦手意識を持つ児童に学習支援をしたことです。引き算の文章題につまずく児童に、元の数を黒丸、引く数を白丸で描いたり、対話を重ねたりすると、進んで考えるようになりました。「解けた」と喜ぶ児童の姿を見たとき、私も一緒に嬉しくなりました。これからも、私の強みの1つ、一人ひとりに合った学び方を見つける「気付きの目」を、もっともっと育てていきます。
教育実習で担当した小学1年生の算数「どちらが多いか」の授業では、子どもたちが夢中になれる工夫を考えました。青と赤の色水を、形や大きさの違うペットボトルに入れて準備。そこから透明なコップに注ぎ分けて、何杯分になるかを比べる活動です。「楽しい!」「先生、見て!」と目を輝かせながら、こぼさないように協力して注ぐ子どもたちの姿に、私も胸が熱くなりました。全員が体験できるように、担任の先生と何度も相談しながら準備を重ねた時間も、今では大切な思い出です。そして、活動の最後に見せてくれた「わかった!」という表情。その一瞬に、学ぶ楽しさを引き出す授業の力を実感しました。
子どもたちの変化に気づき、成長に寄り添える教師になりたい。この経験は、その夢に一歩近づけた、かけがえのない一日でした。
千葉県の実践研修「たまごプロジェクト」に参加した際、英語の授業中に困っていた児童に声をかけたところ、「先生のおかげでゲームに参加できました。ありがとうございます」と言ってもらえたことがありました。その瞬間、児童の「できた!」「わかった!」という気持ちに寄り添えることの喜びを実感しました。
川村学園女子大学では、教育実習や学習支援ボランティアなど、子どもたちと直接関わる機会が多くあります。模擬授業を重ねる中で、教えることへの自信と楽しさも育まれてきました。児童のキラキラした笑顔を見るたびに、「この子たちの6年間の成長を見守りたい」という思いが強くなっています。
将来は、児童一人ひとりにしっかりと向き合い、自分に自信を持てるような学級づくりができる教師を目指しています。この大学での学びを通して、教育の現場で本当に必要とされる力を、日々実感しながら身に付けています。